情報検索応用能力試験

コンピュータ関係に詳しくない人にとっては､一見聞きなれない名称の試験ですが､情報検索応用能力試験は､情報検索サービスに従事している人や図書館司書､新聞社や通信社､あるいは情報コンサルタントなどの職業に従事している人達にとって､必要または有利になる試験です。

情報検索応用能力試験は､様々な情報を検索して､その検索結果に対して評価や加工を行い､企画やコンサルティングなどの能力を求められます。

民間資格である情報検索応用能力試験は､誰でも受験する事が可能で､1級と2級があり､1級は2級資格取得者が受けられるようになっています。

試験内容は､1級は前半に論文試験を行い､後半に筆記試験を行う一次試験､3人の面接官と30分間面接を行う二次試験があります。また､1級の筆記試験は､専門分野別の試験方法を設けており､ライフサイエンス･化学･特許･ビジネス･総合と5分野から一つだけ選んで試験に望みます。 論文は､試験当日に課題を提示され､受験者の考え方を問われる内容が出題される傾向があるようです。

面接は､一次試験の時に提出した論文を6分間､面接官にプレゼンテーションします。その後､面接官がプレゼンテーションの内容について､質問などを行います。

2級の試験内容は､筆記試験のみで､『ITに関する知識』『情報検索技術に関する知識と実践』『主題知識と応用』『情報源と情報流通の知識と応用』『英語能力』『論文』と､6つに区分けされた分野から問題が出題され､試験は3時間で行なわれます。

情報検索応用能力試験は､毎年約1000人が試験を受けており､平均的な合格率は1級が約27％で2級が約44％となっています。 受験料は､1級が10000円 2級が6000円で､郵送によって受験の申し込みができます。また､補足として1級の試験では､市販されている参考書や辞書に限り､3冊まで試験会場に持ち込みができるようになっているそうです。